覆面グラフィティーアーティストとして有名なバンクシーがパレスチナのベツレヘムにオープンしたThe Walled Off Hotelに泊まりました。イスラエルとパレスチナを隔てる分離壁にスプレーアートを描いて有名になったバンクシーが全面プロデュースしただけあって内装はオシャレで色々と皮肉がきいていました。予約で常に満室になっているこのホテルですが、今回は運よく「Artist Room Banksy」というバンクシーのグラフィティーがダイナミックに描かれた部屋に泊まれました。ホテル内部の様子やホテル周辺の雰囲気を紹介していきます。
作成日:2018年01月17日
今回の旅行の目的はバンクシーのホテルに泊まること。日本を出発して14時間、ヨルダンに着いたら休まずにイスラエルのエルサレムへ向かい、そのままバスでパレスチナのベツレヘムへ向かいました。ヨルダンとイスラエルの国境が昼過ぎには閉まるという情報があったので、飛行機を降りてから全く観光せずに一気に向かいました。一気に向かいすぎた為か日本から瞬間移動でベツレヘムに来たような錯覚に陥りました。
ベツレヘムのバス停からイスラエルとのボーダーポイントまで15分ほど歩くと目的のThe Walled Off Hotelに着きます。ホテルの前には観光客やタクシー運転手が集まっていてそこだけ異様な雰囲気でした。ホテルのすぐ脇には分離壁があり、バンクシーアートの模写や観光客の記念アートがギッシリと描かれています。
THE WALLED OFF HOTELの場所
ホテルに入るといたるところにバンクシーの作品が目に飛び込んできます。見るもの見るものすべておかしなアート作品なので圧倒されます。バンクシーファンなら1日居ても飽きないくらい所狭しと作品が並んでいます。
ホテルの従業員はとても親切でサービスが行届いています。チェックインの手続きをしてる最中に冷たいグレープフルーツジュースを出してもらいました。ホテルでこんなもてなしをされたのは初めてだったので感動しました。
ホテル1階ロビーと同じ場所にピアノバーが併設されています。バンクシー作品に囲まれて飲める場所はここ以外にありません。
ピアノバーの奥にはギフトショップがあります。Tシャツやマグカップなどのお土産が買えます。現地に来なければ買えない限定商品もあります。私が行ったときには限定商品のほとんどが完売していました。Key Fobが欲しかったのですが、売り切れていたのでBox Setを買いました。
私が泊まった部屋はバンクシー作品「Pillow Fight」が壁一面に描かれた部屋です。部屋の小物ひとつひとつこだわり抜いたものが置かれている感じがします。部屋にはテレビがありますが、それもバンクシー作品のひとつなのでチャンネルを変えることはできません。ラジオがついているのでパレスチナのラジオ番組を楽しむことはできます。
このホテルの楽しみのひとつ「Wall Mart」があります。私は時間がなかったのでスプレー体験はできなかったのですが、写真を撮ったので紹介します。
部屋にはホテルの従業員と一緒に入り、作品に傷をつけたり小物を持ち出したりした場合は弁償してもらう的な説明を受けます。説明の後に部屋の備品が書かれたリストを受け取ります。チェックアウト時にそのリストをもとに備品がなくなっていないか従業員が確認します。部屋の作品・備品確認があるのでチェックアウトには少し時間が掛かります。